「とろけるようなキス」をしてみたい

学生時代のことだ。
「部活の飲み会で、みんな酔って、(彼氏はいるけど)色んな人とキスした。キスって気持ちいいわ〜」
と話す友人がいた。

「気持ちいい」ねえ・・・。

私はキスが苦手だ。
お付き合いした人の中で、キスが嫌だと思わなかったのは2人のみ。
理由は自分でもよくわからない。
単に、相性の問題だろうか?


ある日、職場で「キス」の話題になった。どんな職場かと思われそうだが、残業の時間帯に突入し、みんな少々ネジがおかしくなっていたのだろう。

「キスが気持ちいいとか思ったことないんですよね〜」
と私。

「え?それは上手なキスをしてもらってないからだよ。リヴちゃん、おじさんとしてみる?」
と、立ち上がり、両腕を広げる年上既婚男性。
過去にたくさんの女性を泣かせてきたであろう色香が、常に漂っている。

にっこり笑って、きっぱり断る。


男性で、キスを嫌がる人は過去に知らない。
私の口内は冷たいらしく、
「ひんやりしていて気持ちいい」
と言われることが結構多い。
そういうものか??


キスの仕方は似たりよったりなようで違う。
絡めてくる人、そうではない人。
合わせた方がいいのか、いつも迷う。
いくつになっても「キス初心者」から脱せない。
つい、引っ込めていた高校時代を思い出す。


とろけるようなキス・・・。
憧れる。
とろけて、溺れてみたい。
きっと私はいつも相手のことがそんなに好きではないのだろうと思うに至る。